2014年6月25日水曜日

抑制、表出、反芻傾向と感情プライミング効果の関係

ゼミで学生が持ってきた。原著論文を持ってくるとは感心。ざっと読む。


及川昌典, & 及川晴. (2013). 抑制、表出、反芻傾向と感情プライミング効果の関係. 社会心理学研究, 29(1), 40–46.

感情プライム、感情表出による感情プライムの消失、個人の反芻傾向による感情プライム効果の持続の研究。

1.ポジ/ネガな印象の画像を見せて、そのあとに意味のない図形(実際には文字)を見せて印象を評価させる。絵の印象は無視しろと伝える。
2.ポジ/ネガな印象の画像を見せて、その印象を評価した後に、無意味図形の評価をさせる
3.質問紙で、反芻傾向(過去の経験をくよくよ思い出す指標)の高/低でグループを2分して、1,2の実験結果を比較
1.両群とも、事前に見せた絵の印象を無視しろと言われても、プライム効果がでてしまう。
2.でも、絵の評価を下した後では(感情を表出したあとでは)反芻傾向が低い群ではプライム効果が消える。
3.ただし、高い群ではネガティブなのプライムに関して、プライム効果が残る

過去のことをクヨクヨと思い出しやすい(反芻傾向が高い)人はネガティブな印象を払しょくできない。
ただし、過去を反省するタイプ(省察傾向の高い人)は測ってないから今後の課題。

0 件のコメント:

コメントを投稿